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finepix S3proってなんなの?
2004年に FUJIFILME から発売された一眼レフカメラの finepix S3proをご存知だろうか。
15年以上前に発売されたこのカメラ、実は今でもいい写真が撮れたりする。
下にスペック表に記載したようになんとニコンFマウントなのである。
FUJIFILMの機体でニコンのレンズが使えるなんでびっくり。そんな不思議な部分があって軽い気持ちで買って使ってみたら、結構このカメラはいい!!と思ったので、ブログにまとめました。
タイプ | 一眼レフ | レンズマウント | ニコンFマウント |
---|---|---|---|
画素数 | 1290万画素(総画素) 1234万画素(有効画素) |
撮像素子 | APS-C 23.0mm×15.5mm CCD |
撮影感度 | 標準:ISO100~1600 | 記録フォーマット | JPEG/RAW |
連写撮影 | シャッタースピード | ||
液晶モニター | 2インチ 23.5万ドット |
ファインダー形式 | ペンタプリズム |
ローパスフィルターレス | ファインダー倍率 | 0.8倍 | |
ファインダー視野率(上下/左右) | 93/95 | 電池タイプ | 単三x4 |
記録メディア | マイクロドライブ xDピクチャーカード |
スロット | |
その他機能 | |||
内蔵フラッシュ | ○ | タイムラプス | |
ライブビュー | 可動式モニタ | ||
GPS | USB充電 | ||
RAW+JPEG同時記録 | ○ | バルブ | ○ |
PictBridge対応 | ○ | セルフタイマー | ○ |
インターフェース | USB2.0、IEEE1394、AV出力、DC入力 | 起動時間 | |
サイズ・重量 | |||
幅x高さx奥行き | 147.8×135.3×80 mm | 重量 | 835 g |
気に入っているところ
単3電池で動作
現行機種では見られない単3電池で動作するデジタルカメラ。
現在、デジタルカメラは充電式のリチウムイオン電池で動作し、バッテリーが切れると充電器につなぐといったものがメジャーとなっている。というよりもほぼすべてがそれである。
一見使いづらいし、単3電池を4つも使用するといったところが扱いづらいような印象を受けるが、逆である。
エネループ(今は発売されてないんだっけ?)とかそういった充電可能な単3電池を使用することで、電池を大量に購入する必要はなくなる。さらに、単3電池(非充電式含む)の入手性の高さから緊急時のリカバリも容易である。私も予備のエネループを家に忘れた際にコンビニでEVOLTAを購入したこともあった。現行のデジカメでよく見られる、メーカー独自のバッテリーは3000〜8000円ぐらいするので高価な反面、単3電池は非常に安価なのである。
フィルムシュミレーション
s3proは撮って出しが一番。RAWにも対応しているが、解像度が低く連写性能も低いので、プロユースだったり、仕事で使う場面には向いていない。FUJIFILMの機種にはフィルムシュミレーションの機能が搭載されており、フィルム調の現像をカメラ内でしてくれる。写ルンですが流行っていたがこの機能を使えが、フィルム写真の現像コストがかからない。まぁ要するにお金をかけず自然なエモい写真が撮れるということ。
安価
s3proは新品では発売されていない。(15年以上前なのだからそりゃそうだ。)
基本的には中古で販売店やメルカリ、ヤフオク等で入手する。大体相場として、15000円ぐらい(2021年10月時点)
レンズはFマウントが使えるので、ニッコールレンズを選ぶ。一応、AFが使えるので、AFのDシリーズあたりがコスパ的にいいのだろう。こちらも大体相場として、15000円ぐらい。MFのオールドレンズを狙ってもいいが、逆に今はオールドレンズも人気なのでそっちのほうが高かったりする。
レンズの大きさ、F値、値段を考えるとAF 50mm/1.4D がベストだと思う
弱点
ISO感度の変更方法
ISO感度を変更する方法はカメラの左肩のダイヤルを「ISO」に合わせ、右のダイヤルを回すことで変更できる。この左肩のダイヤルは「ISO」の他にM/A/S/Pといった撮影モードを変更する機能も割り当てられているため、ISOを変更するために2度は左肩のダイヤルを回さなければならない。シャッターチャンスがシビアな場面は期待していないので、そこは割り切っている。
SDカード非対応
s3proはSDカードには対応していない。に対応しており、私もコンパクトフラッシュカードと、それに対応したUSBコネクタを購入した。
電子ビューファインダー(EVF)が非搭載
電子ビューファインダーが搭載されておらず、画角、フォーカスの確認は光学ビューファインダー(上の方にある小さな窓)からになる。そのため、ローアングルの撮影には体勢的にきつい。
フォーカスポイントが少ない
フォーカスポイントは上下右左中央の5点しか合わせることができない。他のポイントにフォーカスする場合にはMFで合わせることが必要になる。そのため三分割構図とはちょっと相性が悪い。
重量
835 gと比較的重い機種に分類される。ただし望遠レンズなどの長尺なものをつけなければ、重心もカメラ本体側になり、縦グリもある比較的握りやすいグリップに仕上がっておりスペック値ほどの重量は感じない。
おすすめの場面
明るく、被写体の動きが早くないもの。
例えば町並みのスナップ、恋人、花。子供、といった何気ない明るい日常を撮影するにはちょうどいい機体である。
作例
最後にs3proで撮影した作例を御覧ください。
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